2012年6月6日水曜日

【 復興支援レポート vol.15 】by たつがね山MTB大会参加ツアーメンバー

基本情報

◆ 日 時 : 2012年5月11日(金)~5月13日(日)
◆ 場 所 : 宮城県本吉郡南三陸町歌津地区
◆ 担当者 : 岩淵(メッセム)、柳川,小磯,市川,佐藤,小澤,松本,高岡(以上クリオシティ)
岩崎(ピックアップ)、渡辺(ソクハイ)、菊地(元ソクハイ)、武井(元アロー)
◆ 移動方法: レンタカー2台
◆ 費 用 : 1人/¥15,000-(大会参加費、神割崎キャンプ場宿泊費含む)
◆ 行 程 :
【行 き】
5月11日
横浜組:22:00 クリオシティ事務所に集合して渋谷区渋谷はクーリエオフィスへ。
東京組:23:00 クーリエオフィスに集合し、横浜組と合流。
0:00頃:宮城県本吉郡南三陸町歌津地区へ向けて出発。
カツさんに見送りをして頂く。
5月12日
8:00頃:歌津へ行く前に志津川中学校へ行き、高台から町の様子を観る。
9:00-17:00 大会前日の準備手伝い、
【帰 り】
5月13日
4:00-15:00 大会当日レーススタッフ・参加
16:00頃:歌津地区の伊里前小学校前に仮設されている歌津商店街で
買い物をした後、23:00頃、東京へ帰京。


主な活動内容

18年前から行われていた、「たつがね山マウンテンバイク大会」が昨年の東北地方大震災により、中止を余儀なくされ、その大会を今年から復活及び成功させるために、レースに参加と手伝いをして盛り上げてきました。
皆さんにご提供頂いた支援金は、様々な形で寄付・支援になりました。大会当日までの準備期間や大会会場への道すがら、そして大会開催中、形ある支援物資が活躍しているのを見ることができて誇らしい気持ちになりました。
たつがねMTB大会
わんぱくドリーム





◆ 現地での活動概要

12日に志津川中学校に行った後で、「平成の森」と言う前夜祭が行われる宿泊施設にて、わんぱくプロジェクトの面々とお会いし、たつやさんが手配してくれた無線機をハイジさんに渡す。
その後はスクラムメンバーみんなでたつがね山(以降:山)山頂に向かい、最初は全員で本部の設置を手伝う。この作業のある程度のメドが立つと、「本部設営班」と「コース整備班」に別れて作業。このコース整備時に、去年の10月に届けた草刈り機が活躍。
その後はレンタルMTBを借りる人達は歌津中学校へ行き、自分が乗るMTBを確保。余計な部品を外して翌日の大会本番に備える。
この後の他の作業は、こちらも去年の10月に提供した、大会用ののぼりを組み立てて要所に設置。それと、スタートとゴールフラッグの設営やら、引き続きコース整備やらをこなして、前夜祭に参加。楽しい時間を過ごしたあと神割崎キャンプ場へ。やっぱり、今回も夜空を見上げると、降るほどの星々が瞬いていた。

13日の朝は、5:30に山に集合と言う事で、4:00に起床。
各々準備を整えて山へ。最終的な準備の手伝いをこなし、出来たてのコースを試走。少しスケジュールが押しつつも、ビギナークラスを筆頭にプログラムが進んで行く。大会中のMC担当のひとり、わんぱくのマミ犬さん。この本部テントでも、我々が寄付した発電機が活躍。
レース後は、借りたMTBを返却して、歌津の仮設商店街で各自、買い物をして東京へ向けて出発。

以下、参加者のレポートです。街について、レースについてそれぞれに書いてもらいました。




◆ けんすけ /(株)ソクハイ
ビギナークラス 24位
南三陸町へは、3回目

レースについて。
マウンテンバイクのレースに出るのは初めて。このコースは、標準よりもキビしいコースらしく、シングルトレイルのちょっとぬかるんだ登りでは、借りたMTBのタイヤが合ってなかったのか、タイヤが噛まずホイールスピンを起こし、何回か降りて押すことに。
でも、森の中を走るのはとても気持ちが良く、聞こえてくる音と言えば、鳥のさえずりと風の音のみ。普段、聞いている音が車のエンジン音やサイレン、雑踏と言った騒音ばかりなので、とっても新鮮だった。
自分がエントリーしたレースで走った以外は、レンタルMTBのピックと返却、レース後の洗車をこなしていた。

町について。
3月に赴いた時と、さほどの変化は無かった。志津川病院も、取り壊し予定の防災庁舎もまだ残っていた。
3月に赴いた時に、自分が気付けなかったのか、塩に浸かった杉の木が皮を剥がした状態で沢山、何ヶ所かに積み上げられていた。
良いのか悪いのかは、後々、答えが出て来るのか、ちょっと解らないけれど、自身を俯瞰で見たら、あの景色に慣れてる自分を見付けた。一緒に行ったやなけんさんも同様の気持ちみたいだったけど、家屋が流された基礎部分とか、瓦礫が積まれた所といった、ミクロ的な所には、まだ、直にはあんまり近づけないみたい。
前夜祭で地元の方と少しお話しをした。その方は郵便配達員の方で、本震の後に襲って来た津波を見て、「まるで白い壁が近づいて来るみたいだった」とおっしゃっていた。家も車も流されて、二重ローンを支払っているそうで、家については補助が出るけど、車には全く出ないそう。でも、半分笑いながら話してたから、その方にとっては、大きな問題ではないのかも知れない。




◆ 小澤 希美(おやつ)/クリオシティ
ビギナーレディース3位

南三陸町に行き、津波被害の現実をテレビではなく初めて自分の目で見ました!!
言葉が何もでませんでした……。

そんな中、町中に掲げてある一つ一つの言葉「頑張ろう東北」に、心打たれるものがありました。
そして今回の大会でスタッフや選手としてして参加させて頂き、地元の方たちと交流することで気付いた事があります!!
人は協力することでお互い元気付けられ、乗り越えられるのだなと改めて思いました。
そして「頑張ろう」と言う言葉は、逆に地元の方たちから言われている気がしました。
今回の活動を通して学んだこと、考えさせられることがたくさんありました。

頑張ろう東北!!!!!!




◆ 高岡 大輔(ペヤング)/クリオシティ
ビギナーメンズ3位

福島県いわき市には何度かボランティアで行っていましたが、宮城県南三陸町は今回が初めてでした。
津波の被害は大分ちがい、宮城に着いてから最初にじっくりと見た、志津川中学校からの景色は心に迫るものがありました。

個人的には、横浜組出発の2時間前に参加が決まったので、レースに出れたこと自体に驚きと喜びがありました。
結果的には入賞することができ、参加予定だった敬愛する先輩同僚に土産話ができてよかったです。

時間的にもタイトな弾丸ツアーでしたが、とても楽しい、充実した時間でした。(一番キツかったのはジャージさんとの田束山下山でした。)

クロスカントリーにでるのもMTBを持っていながらはじめての体験だったのですが、レースの中で少しずつ慣れ、間違えて一周多く走ってしまうほど楽しく走れました(笑)
もし機会があればまた参加したいです!




◆ 佐藤 大気(ジャージ)/クリオシティ
スポーツメンズ3位

震災後、南三陸のボランティアに訪れて以来、約1年後の再訪となったわけですが、町の様子は確かにきれいになっていた気がしました。
というよりは、きれいに片付いていたと言う方がうまく当てはまるかもしれません。がれきはきれいに山積みにされ、道路もだいぶ舗装され、信号機も設置されていましたが、新たに建造物が建っていたとは言えない感じでした。
でも、空き地には雑草が生い茂り、川にはきれいな水が流れ、人の住む気配は感じられなかったけど、地球は生きているんだなと感じました。
ただ、震災前の状態に戻るには、まだまだ本当に時間がかかることは目に見えて分かるといった印象を受けました。

MTB大会の方は、それはもう楽しい大会、レースでした。
しかし、前夜祭で話を聞いたのですが、大会主催者の方の中には被災された方もいて、今まで行ってきた「たつがねMTB大会」とは明らかに違うカタチの大会であることを感じました。
ただ、いざ大会が開催されると、とても活気に溢れ、元気を与えにきているはずが、逆に元気をもらったぐらいでした。
そして、大会会場のたつがね山は本当に素晴らしい場所でした。景色も最高で、空気もきれいで、のんびりと羽を伸ばせるといった感じでとても気持ちがよくなりました。
また、ぜひ訪れたいと思いました。




◆ 小磯 峻(殿下)/クリオシティ
エリートメンズ7位

2011年10月に初めて歌津を訪れてから7ヶ月後、当面の目標であった「第18回たつがねMTB大会」の開催に向けて微力ながらお手伝いをさせてもらい、
今回で二回目の歌津、5月13日大会当日は周回数の計測係とレーサーとして参加しました。
震災後だからなのかはわかりませんが、参加者数が200名弱と過去最高を記録したそうです。


スポンサーを集めて広告をうてば、集客が増えて規模も大きくなる。が、そういったことは意図的に行わず、ゆうなれば「地産地消」スタイルでやっているようでした。そういった目的がハッキリしていて、18年間ブレずに活動してきたのではないでしょうか。

今までいろいろなイベントを経験してから思うのは、本レースイベントがとても良いものだったということ。
スポンサー企業の必要以上のしがらみもなく、しかしともすればチャチなイベントになってしまうところを、楽しむという目的をはっきりさせて、詰め込みすぎず、コンテンツ(コースレイアウトや副賞、ワカメ汁など)のクオリティが高くできているのは、とても感心しました。
そして良い意味でローカルイベントで、歌津だからできる仕様だと思いました。
例えば、メッセンジャーみんなが笑撃を受けたのは、だいぶ重要なスタート・フィニッシュゲート用のポールに使う竹を、大会当日朝、会場へ向かう道すがら切り出して持っていくというスケジューリングや、タイムの手計測・周回数の目視チェックや副賞が地元の海産物であるとか、ほっこり楽しくなる雰囲気がありました。レース自体は間違いなくガチでしたが…。
自己の順位は、エリートクラスの7位。ともあれ完走できて一安心でした。

本レースのコースレイアウトに関しても、トレイルほど容易くなく、Jシリーズほど危険を感じることのない、ちょうど良い難易度でした。
これがそのまま常設コースになるらしく、神奈川・東京にはこういったコースはあまりないのでむしろ羨ましいくらいです。


地域内外の接点ができるこういったお祭りでワイワイやってとても楽しい気分で終われたことと、一方的なボランティア活動ではなくむしろ楽しみや気付きをもらって帰ってこれたことに、改めてビックリしています。とてもありがたい経験ができました。

こういう心持ちで行えるボランティアーや活動がもっともっと増えればいいなと思います。


町の状況は、「だいたいの瓦礫を寄せ終わった」という印象でした。引き続きボランティアーの方々もいたようですが、国の政策としての地域を復興させようという意志も伝わってこないし、たとえば県内でも地域差があるのでしょうが、前回と比べても、ほんの少しだけは進展しているのかな、と感じました。
強いていうならば、それぞれの商店の商品ラインナップが充実していたことにテンションがあがりました!




なにはともあれ、やっぱりただ確かなことは宮城県は遠いということ…
今回を機に連絡を保ちつつ、次の機会を作ってまた押しかけたいと思います!




◆ 武井 良祐(もんじゃ)/元アロー
メンズエリート

週末は南三陸町歌津のたつがね山というところへマウンテンバイクのローカルのお手伝い&出場に、メッセンジャーのツアーで行って来ました。
もう18年も前から行われているローカル大会で、昨年は震災で街が壊滅的な被害を受けたため存続が難しいとされていたんですが、多くの支援や地元の人の頑張りで復活しました。

これまでいくつかの自転車レースにでかけてきて、レース自体は面白く無いわけはないので、良い大会というのは、場所の魅力、天気の良し悪し、運営の気配りというのが重要だなと個人的には思ってるのですが、今回は全部そろって素晴らしかったです。元々は修験道の修行の山だったそうですが、八重桜やヤマツツジが咲き誇る山頂付近にあるコースは絶景で、ブナやナラといった日本の里山的な明るい木立の間を走るコースは、パスハンティング的に形容すると”極上のシングルトラック”という事になるのかな。とにかくいい所でレースがなくても自転車で登って走りたい感じです。(実際に自転車で走っても良い場所として認定されています。)
今回はこのたつがねMTB大会のいいだしっぺであるブライアンもアメリカから来ていて、前日一緒にコース整備をしたんですが、初心者でも楽しめるように色々と工夫していました。ローカル大会ぽいのんびりとした雰囲気も良く、地元のおばちゃんが作ってくれる名産のわかめ汁もめっちゃ美味しかったです。3杯もらいました。

そんな感じで山頂の楽園を満喫していたのもつかの間、いっぱい走れるからと気軽にエリートクラスにエントリーしたレースは地獄でした。1周3.3kmのコースを5周。1周目で意識は朦朧となり、2周目で悟りを開きそうになり、そのあとはあまり覚えてませんが3回ぐらいコケて、4周目には体が動かずタイムアップ。たぶんハンガーノックです。1.5時間以上踏み続けるXCのレースってこんなにしんどいのね。。
今回はMTBのレースに出るのは初めてでした。初体験の良し悪しでそれに対する印象って決まってしまいますが、この大会で良かったなー(というか困ったなー)と。もうちょっとちゃんとやりたいです。これは完全に初めてシクロクロスにでた野辺山と同じパターンです。29erが欲しいです。

色々とコーディネートしてくれたメッセンジャースクラムのみんなどうもありがとうございました。
今回はわんぱくドリームが行なっていた支援活動がひとつ結実したということで、遊んで楽しもうという事でした。震災復興支援の重要性については自明の事で強調しなくてもと思うのですが、昨年5月に行った時と比べて、歌津や志津川などの海沿いの街の印象があまり変わってなかったのはショックでした。被災直後と同じ場所を撮影して、ほら復興はこんなに進んでますよーという写真ニュース記事で見ていたんですが、ただ瓦礫が撤去された状態のままでした。自衛隊もボランティアも減り、新たな街づくりの計画が決まらない状態で、仮の家屋、仮の営業、仮の生活が続いているのは大変だと思います。そんな中でこそこういう遊びに意味が出てくるんだと思います。たまたまこの地に巡りあい、地元の人と一緒に動き回ったわんぱくドリームのみなさんお疲れ様でした。




◆ 岩淵寛/メッセム
メンズエリート DNF

いい大会でした。天候にも恵まれました。

参加者としてだけでなく、ほんの少しだけレース準備(危険な溝の穴埋めや芝刈り)と運営(レース中のマーシャル)をお手伝いさせていただいたのですが、義務感のようなものを全く感じなかったのはなぜだろう。


レースではメッセンジャー3人 小磯(殿下)、武井(もんじゃ)、岩淵で同じエリートに出走。

小磯(殿下)は多分レース参加者で唯一のシングル(ギアなし)だったのですが、普通に早かった。ギアの選び方もよかった。
普通のMTBだったら表彰台に登れたんじゃないかな。
もっとちゃんとトレーニング積めば、Jシリーズでもエリート行けるなって思いましたが、そういう人に限ってストイックにレースに打ち込むことに興味無いものですね。

武井(もんじゃ)はレース前「料金一緒だったらエリートで走った方が仰山走れるから得やん。」と大阪商人みたいなセリフをはいていたが、レース直後は完全に疲れきっていて、「得もくそもあらへん。登りがめっちゃきつすぎる。」と人が変わっていた。

岩淵はほぼ10年ぶりのクロカン出場でした。
スタート前、周りを見渡すと、ディスク、SID、フルサス、チューブレスタイヤなどを当然のように装備している。自分だけVブレーキで替えチューブとポンプを背中に入れているのを確認。不甲斐ない思いがこみ上げてきました。この子たちには負けまい。と決心。

しかしスタート3分後に目標は「勝利」から「完走」へ切り替わり、先行する小磯(殿下)が見えなくなった10分後には「レースは楽しむもの、楽しまなくちゃ意味が無い」という自己暗示に切り替わりました。普段走ってないのに無理ですよそんな。

40~50分後の3周目、スタート直後のメインストリートの登り返しでリム打ちパンクして、シングルトラックに入った直後の日陰でイソイソとチューブ交換していると、後続の武井(もんじゃ)に追い抜かれる。
もんじゃ「どうしました?」
岩淵「パンクしちゃった。」
自分を追い越すその瞬間、彼の横顔に「うすら笑い」の表情を確認。目標が「レースを楽しむ」から「もんじゃを追い抜かす」に切り替わる。

しかし約1時間後の4週目、再び同じ場所でパンクしてDNFをスタッフに伝える。


レース後のわかめスープは本当においしくいただけました。
レース中もボトルにスポーツドリンクではなく、わかめスープ入れた方が力が出る気がする。
でも普通にボトルをさかさまにして飲むと、ワカメが引っ掛かって飲めなくなりそうです。
昔飲んだ、瓶のラムネジュースのようになってしまう。


なにはともあれ、レース主催関係者の方々、楽しいレースをありがとうございました。


◆写真












































レポート作成

名 前 :たつがね山MTB大会参加ツアーメンバー


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